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映画と生活

ネガティブな質問に対してポジティブな回答を返す

最近コミュニケーションについて勉強しております。

そうすると、テレビなんかをみていても、出演者がどういう風な言葉で会話しているか、というようなことを意識しながら観るようになりました。

 

それで、この間深夜にやっている「ワイドなショー」という番組をみていて、すげえなと思ったことがあります。

この番組は、ダウンタウンの松本人志と東野幸治が出ている深夜番組で、東野が司会進行を勤めて、まっちゃんがちょこちょこコメントを入れる、というような構成になっています。

 

東野といえば、以前までは自分の中で人間的に結構むちゃくちゃというか、あんまりちゃんと司会なんかをしている印象がなかったんですが、浜ちゃんとやっている「ごぶごぶ」やこの番組を観ていると、先輩とかスタッフに対する気遣いがとても行き届いていて、とても進行がうまいと思うようになりました。

 

でですね、すげえなと思ったのは、前回の放送中の女子アナ内でいじめのような事はあるのかという話になったときの事です。

 

そのときに、話を振られたフジテレビのミタパンは、「入社前は不安だったけど、フジテレビはすごく中が良いです。」というような当たり障りの無い回答をしてました。

でも、ニュースを取り上げてはいるものの、まあ半分はバラエティ番組なので、ゲストの中居君から「それって、教えられてる模範解答?」とか、ツッコミを入れられてました。

 

その流れで、まっちゃんが、「じゃあ、どこの局が仲悪いの。」というような質問をしたのですが、ちょっと困っているミタパンの代わりに東野がすかさず、

 

「日本テレビが最近仲良くなった。と聞きます。」という回答をしてたんですね。

 

この回答を聞いて、ショックを受けたというか、なんて素晴らしい返答なんだろうと思ったわけなんです。

「どこの局が仲が悪い」というネガティブな質問に対しての回答が、「仲良くなった。」

つまり、以前は中が悪かったというようなニュアンスの回答。

これは、ネガティブな質問に対して、きちんと問われた内容を答えているにもかかわらず、ポジティブな回答で返答しているんです。

おちゃらけた感じで、曖昧にするのではなく、聞かれた事にたいしてずばっと答えているにも関わらず、誰も傷つかない。

 

こういう回答を間髪入れずに返せる東野は、すげえなと思いました。

 

クイック・ジャパン82

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