『スティーブ・ジョブズ』観た。
映画『スティーブ・ジョブズ』鑑賞。
映画としては微妙なところだと思う。
自分は割と面白く観れたけども、アップルにあんまり興味ない人はどうだろうか。
でも、そんな人はそもそも観に行かないか。
個人的にはマックユーザだし、ジョブズの分厚い本も読んだし、大学で広告を調べたりもしたので、アップルの事は普通の一人よりは少し詳しい。
なので、映画では描かれなかった部分も、脳内で補正しながら観ていたと思う。
あんまり知らない人は、「1984」のジョージ・オーウェルの下りとか、他にもあんまり説明しきれていない部分があったので、どうなんだろうかと思う。
さて、アップル社と言えば、最近ではiPhoneをはじめ、iPodや、Macなどで知られており、日本でも知らない人はほぼいないんじゃないかと思う。
でも、その創業者スティーブジョブズに関しては、本なんかを読んでない人はどういうイメージを持っているだろうか。
プレゼンがうまい人、そんなとこじゃないだろうか。
実際のスティーブジョブズと言えば、自己中心的な性格のかなり変わった奴だったらしい。
*らしい、というのはもちろん、本人は友達じゃないし、読んだ本もジョブズ自身が書いた訳ではない。なので、自分が知ってる情報はあくまで全て「らしい」という程度だ。
映画では触れられなかったが、かなりのベジタリアンで、若い頃はヒッピーであり、インドを訪れ瞑想に明け暮れたり、産まれてすぐ親に養子にだされたり結構波瀾万丈な人生を歩んでいる。
劇中でも描かれているが、彼女の子供を自分の子だとは認めず罵倒したり、考えが違う従業員をいきなり首にしたり、株式公開時に共同設立者に株を全く分け与えなかったり、周りに対してはかなりひどい扱いをするやつだったようだ。
そんなジョブズだけど、なんであんなにも賞賛されてり、取り上げられたりするかといえば、やっぱり彼がアップルという会社の象徴だからである。
元々、ジョブズ自体はマイクロソフトを作ったビルゲイツのように、技術者という訳ではない。たまたま、近くにウォズニヤックというスーパーギークがいて、彼の作ったアイデアに惚れ込み、売り込んだまでである。
しかし、同時にウォズニヤックが語るように、ジョブズがいなければ、アップルという会社は存在しなかった。
ウォスニヤック自身は、見た目からオタクでジョブズのようなカリスマ性を持ってはいなかった。
だから、はじめは二人の「スティーブ」の会社であったかもしれなかったが、後にジョブズの会社へと変わっていく。
ジョブズのカリスマ性は有名なところであるけれども、それはワンマン経営のように他の考えを許さなかった。
部下が考えたアイデアを、めちゃくちゃに罵倒した翌日、まるで自分が考えたかのようにアイデアを回りに風潮していたという話があるぐらいである。
だけど、ジョブズが他のブラック経営者と異なる点は、彼が私利私欲の為に行動してはいなかったという点ではないだろうか。
ジョブズがあそこまで、アップルという会社にのめり込んだのは、彼が世の中にイノベーションを与えれると信じたからであり、彼自身、その絶対的なビジョンが揺るぎなかったからである。
一度追放された会社に舞い戻り、傾きかけた会社を立て直したのは、まさしくスティーブジョブズ、その人である。
どうだろうか。
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