『サプライズ』鑑賞した
映画『サプライズ』鑑賞、原題は『you're next』。
近くのおばさんの1人ごとがうるさかった、劇場ではお静かに。
この映画、2011年の小作品だけど、何をトチ狂ったのか、梅田のステーションシネマが満を持して公開。
youtube、ヤフー映画とプッシュプッシュで、予告は本当に良くできている。
この手の映画、映画関係者はアピールしやすいのだろう。
まず物語の大部分である、「動物の仮面つけた奴らがなぜかいきなり襲いかかってくる」って話だけでも面白そうだ。
さらに、日本版の映画タイトルが「サプライズ」、オリジナル予告編も見てもらえればわかるが、宣伝側はどんでん返しを臭わせまくってる。
これは、完全に元の制作者の意図とは違うってことは、映画をよく見ている人ならだいたい想像がつくところだ。
まあ、そんな無粋な事は置いておこう。
一応、トロント映画やなんやらでいろんな賞を受賞しているらしいので、映画自体は悪くはない。
内容の方だが、以下ネタバレする。
さて、この映画、上でも書いたが、予告はどんでん返しを臭わせているということを念頭においてこれから観賞される方はどうぞ。
この映画のアダム・ヴィンガードという監督は新鋭のアングラ監督らしく、この映画もB級、C級臭がプンプンと漂ってくる。
物語は平和な5人兄弟の家族が、両親の結婚35周年に久しぶりに集まる、というところから始まる。
家族が夕食を和気あいあいと始めるのだが、そこで二人の兄弟が口論しだす。
その陰で妹の映画監督の彼氏が窓に向かって「何だあれ」とつぶやいた所で、いきなりなぜかボーガンが飛んで来て、映画監督死亡。
一気に映画は急展開を迎える。
中盤までは、ハネケのファニーゲームのような映画なのかなと思いつつみていたのだけど、物語は突っ込みどころはあるものの襲われた理由もちゃんと成立している。
だけど、やっぱりどんでん返しのような映画ではなくて、単なる「爽快シュールなスプラッター映画」というところがふさわしい。
まあ、そんな感じであんまり期待せず、ハードルを低くーくして見に行ったら面白いんじゃないだろうか。
宣伝の甲斐あって映画の初動は悪くなさそうだ。
近年まれに見る糞映画と噂の『悪の法則』よりはこちらをどうぞ。