おまえ、むかつく
ああ、またやってしまった。
若手社員の宿命というか、当たり前のことだが、仕事のやり方を先輩に教えてもらう事が多々ある。
先輩がこれまでやってきて最善だと思う方法を私に教えてくれているわけだ。
ただ、私は教えてもらっている時に、「いや、このやり方の方が効率がいいと思うんだけどな。。」とか考えつつその話を聞く傾向にある。
そして、どうやら相手にはその態度がバレバレらしく、私は教えてもらう態度が悪いらしい。
自分の考えを持つ事は大切だ。
どうすればよりよい働きができるのかを「自分で」考えることで、記憶の定着にもつながるだろう。
ただ、入社1年のペイペイの私が考えることなど、底がしれている。
先輩はそれこそ何年も仕事をしてきたわけで、そのなかで一番良い方法を身につけて私にそれを伝授しようとしてくれているわけだ。
昨日、少し反論した私に先輩は顔をしかめた。
また、やってしまったと思った。
一年目のころ、飲み会の二次会で下請けの課長に言われたことがある。
「おまえ、むかつく」
下請けの課長なので、正直その人の地位は私より低い。
それでも、酔っていたからかお前の先輩に対する態度が悪くて、前からむかついていたとストレートに言われてしまった。
「いいたい事があるのはわかるが、そこをグッと堪えて言われた通りにやったほうがいい。今の君は我慢するときだ」と。
教えてくれている先輩からすれば、最悪「じゃあ、勝手にやればよい」と放り出す事もできるだろう。
正直、自分でも態度が悪いのはわかる。
最近は何か言ってくれたときには、しっかり頭では考えつつ「反論」をしないように心に決めていた。
が、またやってしまった。
途中、先輩の機嫌を損ねてしまったらしい。
最終的には先輩が気をつかってくれて、悪い雰囲気からは脱することができた。
ただ、また肝に銘じなければならないと思う。
反論するのは簡単だ、ただそれをするのは成果を残してからだと。