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映画と生活

和訳による違和感

今、英語の勉強がてらジョブズのスピーチを和訳してみている。

有名なスタンフォード大学での卒業スピーチだ。

 

誰かが書き出した英語の文章を読んで、自分で考えた後、また誰かが訳した日本語で確認している。

このジョブズのスピーチは超有名なので検索すると沢山の和訳がでてくる。

例えば、グーグルで「ジョブズ スピーチ」と検索すると、日経新聞の記事が出てくる。

かの有名な日経が訳している記事なのだから、おそらく間違ってはないだろう。

 

しかし、素人ながら他の訳と織り交ぜながら確認して自分で訳してみると、日経に限らず、どの記事にも違和感のようなものがある。

 

英語というか、外国語を訳する場合、必ず「意訳」というのが含まれると思う。

翻訳者が、言葉だけの意味ではなく、「おそらく、こうだろうニュアンスだろう」という意味を、日本語に差し替えて表現する。

例えば、こういう冒頭でジョブズはスピーチを始める。

I am honored to be with you today at your commencement from one of the finest universities in the world. I never graduated from college. Truth be told, this is the closest I've ever gotten to a college graduation. Today I want to tell you three stories from my life. That's it. No big deal. Just three stories.

 

2行目のtruthからを訳すと、「実を言うと、コレが今まででもっとも卒業式に近づいた日だ。」となる。

この文だけでも、面白い事に色々な記事を見比べてみると実にさまざまな翻訳が出てくる。(わざわざ比較はしないので、興味を持ったら実際に見比べてほしい。

同じ訳をさがすのが難しいぐらいだ。

 

ここから思うのは、翻訳という作業が実に難解であるということ。

英語圏の文化的なニュアンスと、訳者の日本語のボキャブラリーをすり合わせなければならない。

当然、答えは一つではない。

なので、実際に自分で訳して英語を読んでみると、沢山の違和感にぶつかる。

 

自分が英語を読んで理解した直感と、日本語のイメージに齟齬がある。

 

 

結論がこんなので申し訳ないが、

だから英語を勉強する必要があると思ったのだ。

英語で作られたモノを見るときに、そのニュアンスを理解するには自分で理解できていないといけない。

 

So do it !

 

 

1Q84 BOOK 1

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